軒天の修理費用はどれくらい? 軒天の劣化は放置NG?放置のリスクや安く抑える方法を紹介

木造の戸建住宅には「軒天」と呼ばれる部分があります。軒天とは外側に伸びている屋根の裏側、つまりひさしのようになっている部分の天井ということになります。軒天はデザイン的な要素だけではなく機能的にも様々な役割を持っていますが、劣化や不具合などが散見されたとしても家の外側にあるので放置されがちです。しかし、軒天の劣化を放置することは住宅にとってリスクなので早急に対処が必要です。

そこで今回は、軒天の様々な劣化症状をご紹介するとともに、修理にかかる費用も合わせてお伝えします。

軒天の修理に掛かる費用はどれくらい?

軒天塗装にかかる費用

軒天の修理が軽微なものであれば、塗装で修理することができます。軒天塗装にかかる費用は塗料のグレードによって異なりますが、30平方メートルあたり約12万円が相場となっております。また、軒天は高所にあるため、塗装費用以外にも別途足場代がかかります。

 

軒天の補修・交換にかかる費用

軒天の補修では、軒天を丸ごと交換する張替えと既存の軒天の上から新しく軒天を被せるカバー工法があります。

 

張替え

軒天を全て交換する場合は、30平方メートルあたり約25万円前後が相場となっています。この他にも、別途足場費用がかかるため、合計の費用は約40万円前後となります。

 

カバー工法

カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根を被せるので、撤去費用がかかりません。よって、費用の相場は張替えよりも安くなり、一般的な規模の戸建て住宅30平方メートルあたり約20万円が相場となっています。この場合も足場の設置が必要となるため、費用は合計で約30万円前後となります。

 

軒天を修理すべき劣化症状

剥がれ

木材の経年劣化により、軒天のベニアの層が剥がれる症状が発生することがあります。軒天のベニヤがところどころささくれのように欠けて下に垂れ下がってきますが、この状態になってしまうと塗装では直すことができないので、軒天を下地板ごと交換するという対処になります。

 

カビ

雨染みなどによって軒天にカビが発生する劣化もあります。カビが発生している場合、天井裏で雨漏りが発生している可能性が高いため、現地調査を行い原因を究明することが重要です。

 

穴が開いてしまっている

軒天の雨染みや劣化を長年放置していると、やがて軒天に穴が開くことがあります。穴が空いてしまうと、その箇所から雨水が侵入するようになり、さらに被害が拡大してしまいます。軒天に穴が空いたら絶対に放置をせずに早急に修理を依頼しましょう。

 

色あせ・シミ

軒天の塗装が劣化すると塗料が変質し、色あせとなって症状があらわれることがあります。

色あせが発生したからといってすぐに修理が必要ということではありませんが、そろそろ耐用年数の限界に近づいてきていると認識しましょう。

また、軒天の色が部分的に異なっていたり、一部だけ黒く変色していたりすることもあります。この場合は、屋根で発生した雨漏りが、雨染みとなって軒天にあらわれていると考えてもよいでしょう。雨漏りによる雨染みを放置すると、木材の腐食が進行して軒天がごっそりと抜け落ちてしまう危険性があるため、軒天のシミは放置せずに必ず専門業者に修理を依頼しましょう。

 

軒天の役割と劣化を放置するリスク

軒天の役割とは

見た目をよくする

軒天の重要な役割の一つが、住宅の外観の見た目をよくすることです。屋根の外側に飛び出した野地板(のじいた)や垂木(たるき)等の構造部分を軒天が隠し、外観をすっきりとさせます。

 

外壁の劣化を守る

軒天は形状からもわかるように、ひさしのように屋根から突き出ているので、雨水の吹き込みや直射日光から外壁材を守ります。軒天の無い住宅はスタイリッシュで格好良いのですが、雨水が当たりやすく直射日光をまともに受けるため、外壁材の劣化が比較的早いです。

 

延焼を防ぐ

家の中で火災が発生した際に、窓から火の手が上がり屋根に燃え移ってしまうことがあります。屋根に燃え移ると瞬く間に屋根裏に燃え広がり屋根が焼け落ちてしまうことあります。しかし、不燃材を使った軒天があることによって屋根への延焼を防ぐことができます。

 

屋根裏の換気

軒天には穴が開いているタイプのものがあり、穴から空気が出入りすることによって換気の役割を果たします。屋根裏が換気される事により内部結露が起こりにくく、湿度による木材の劣化を防ぎます。

 

軒天の劣化を放置するリスク

雨漏りに繋がる

劣化している部分から雨水が入り込み、やがて屋根裏から内部に染み出して雨漏りとなります。

 

強風で剥がれてしまう

建物は雨や雪、強風などのように上からと横からの力には強いですが、下からの力が加わることは想定されていません。しかし実際には台風などで下から風圧がかかることがあり、その際軒天に劣化による穴や剥がれがあるとそこから風が吹き込み、屋根が剥がれてしまうこともあります。

 

小動物が入り込む恐れ

軒天の劣化部分から小動物が入り込み、住み着いてしまうこともあります。実際にネズミや鳥だけではなく、ハクビシンやアライグマなどの被害も散見されているので、駆除するために業者に依頼するなど手間と費用がかかります。

 

軒天の修理費用を抑える方法

相見積もりを行う

軒天の修理を専門業者に依頼する際には、必ず複数の業者に相談して相見積もりをとりましょう。軒天の修理は劣化症状によって修理方法や費用が変わってくるので、複数の業者のプランを見比べて、具体的且つ説得力があり、適正な価格を提案する業者を選ぶとよいでしょう。

 

保険が使えるかどうか確認する

軒天を修理するときは、加入している住宅保険が使えるかどうかを確認してみましょう。軒天の破損が自然災害の場合、保険が使えることがあります。ただし、経年劣化によるものや、被害から日数が経過している場合などは適用されないので、自然災害で被害にあった場合はすぐに相談しましょう。

 

他の部分と一緒に修理を依頼する

軒天を修理する際には、仮設足場が必要となります。わざわざ一箇所の修理のために大掛かりな足場を組むことは割に合わないので、もし軒天以外で修理が必要な箇所があれば、一緒に修理をするとお得になります。無理して修理箇所を見つける必要はないですが、住宅の経年劣化はどの箇所も同じような速度で進行するので、軒天の修理の際の他も箇所も点検して、いずれやる必要があるようなところはいっそのこと軒天をやるときに一緒に修理をしてしまいましょう。

 

軒天の修理ならアヤノ塗装にお任せください

軒天の修理は木造建築の構造に関するしっかりとした知識と技術力がないとできないので、修理業者を選ぶ際には過去の実績を確認し、その業者が問題なく軒天の修理をできるところかどうか慎重に見極めましょう。

私たちアヤノ塗装は屋根・外壁補修を専門としており、木造建築の構造や高所作業のノウハウを熟知しております。また、技術面だけではなく、お客様目線に立った迅速な対応や費用を抑えた提案など、お客様からトータルに満足をいただいております。

軒天の劣化は放置していると、思いがけないところにも被害が拡大するので、大がかりな修理となってしまわないうちにできるだけ早くご相談ください。

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