雨漏り箇所の見つけ方 雨漏りの応急処置はなにができる?

多くの場合雨漏りが起きていることは誰の目にも明らかでも、その原因を特定するのは実は難しいんです。ですから、雨漏りの調査は放置せずしっかりとプロに任せることが重要です。

今回は、雨漏り調査における応急処置とプロが行う雨漏り調査と修理方法、雨漏りを放置するリスクについてご紹介します。

応急処置のために自分でできる雨漏り調査

雨漏りが起きやすい場所

屋根

雨漏りの原因となる箇所を確認するポイントは以下の6項目です。

・屋根材のズレや脱落、ひび割れ、欠けの有無

・板金そのものや釘などの留め具の浮きやサビの有無

・雨樋にごみや泥、落ち葉が詰まっていないか否か

・瓦屋根の漆喰がはがれいないか

・屋根から雑草が生えていないか

・屋根周りの防水シートが劣化していないか

外壁

外壁からの雨漏りの原因となる箇所を確認するポイントは以下の3項目です。

・外壁材やコーキング材にひび割れや剥がれ、浮きが見られないか

・外壁の塗装がはがれていたり、粉が浮き出たり、変色が見られたりしていないか

・外壁に雨染みが見られないか

また、直射日光が当たりやすい南側の外壁では、特に劣化が激しい場合があるので、注意が必要です。

ベランダ

ベランダの雨漏りの確認を行う上でのポイントは、以下の5項目です。

・ベランダの防水層に割れや剥がれがないか

・ベランダの排水口にゴミが詰まっていないか

・ベランダ下の軒天に雨染みがないか

・雨の日や台風の後の翌日に雨水がたまっていないか

・ベランダの手すりが老朽化していないか

屋上

屋上は、紫外線などの影響を受けて劣化が起こりやすく、以下のような雨漏りの確認を行う重要なポイントは、以下の3つです。

・壁と防水層のつなぎ目のつまり

・排水口のつまり

・屋上のひび割れ

特に、屋上では勾配が少なく、雨水が構造上たまりやすいことから、定期的な確認をする必要があります。

自分でできる雨漏りチェック

雨漏りチェックには、雨漏りの発生原因となる箇所を明確にする必要があります。

そのためにも、屋根や外壁、外壁の窓など具体的な箇所を目視で確認することが重要です。

・屋根であれば、屋根材のずれや破損、ひび割れ、変色などが見られないか

・外壁であれば、ヒビや塗装剥がれが見られないか

・外壁の窓については、コーキング材が乾燥でひび割れや劣化が見られないか

雨漏りが起きた際の応急処置方法

タオルやバケツを使って二次被害を防止

天井やサッシなど、上から雨漏りで水滴が落下し続けているのを放置すると、床やたたみ、家具などの家財道具が二次被害を受ける恐れがあります。

バケツで雨水を受けることで、バケツ内での飛び散りを防ぐためにも、ぞうきんや吸水シートを置くことで対策しておきましょう。

複数個所の雨漏りならブルーシートを

一か所だけが雨漏りしている場合ではなく、複数箇所で雨漏りが観察されたときは、ブルーシートを用いれば、電化製品や家具が水に濡れることを防げます。

あちらこちらのバケツから水が飛び跳ねるのを防ぐためにブルーシートを敷いて置く必要があります。

防水テープで吹き込み防止

強い雨風が吹いているときは、換気扇や窓の隙間、サッシ枠などに、雨水が吹き込んでくることがあります。

防水テープで、室内側から隙間をふさぐことで、雨の吹き込みを防げます。また、台風などの強風や大雨が長時間続く場合、アクリル系防水テープで数時間ふさぐことが重要です。

雨漏りが起きたらまずは業者に調査を依頼しましょう

素人では雨漏りの正確な場所、原因を突き止めるのは難しい

雨漏りといっても、その原因箇所の特定から補修まで工事の内容は様々です。1日のような短期で終わるものから1週間もかかってしまうような工事もあります。

いずれにせよ、原因に合った最適な工事をすることが重要であるため、原因箇所の特定を正確に行う必要があります。

しかし、プロの雨漏り修理業者に依頼しても雨漏り箇所の原因特定は難しく、素人の判断では危険とされるでしょう。

プロが行う雨漏りの調査方法

目視での調査

プロの雨漏り修理業者は、最初に目視調査で雨漏りの原因箇所を探します。

・屋根については、屋根材のずれや破損、ひび割れ、変色がなされていないか

・外壁については、ヒビや塗装剥がれなどが見られないか、コーキング材の劣化によるひび割れや剥がれなどが起きていないか

散水調査

プロの雨漏り修理業者が散水調査で雨漏りの原因個所を探す場合は、屋根の上へ上ったり、外壁の高いところから水を撒くことで、雨や暴風雨を再現させて、雨漏りの原因個所を探します。

赤外線調査

赤外線カメラで建物の浸水をしている箇所を特定する方法では、家屋を水や液体で濡らすことなく雨漏りの原因箇所を調べられます。

赤外線を使ったサーモグラフィーを用いることで、建物内の温度差を色で分けることができ、雨漏りの原因箇所の特定につながります。

雨漏りの修理方法

屋根塗装

屋根塗装の塗りなおしやコーキングの打ち直しで、屋根の劣化や雨漏りでできた細かいひび割れの補修をすることが可能です。

屋根材の張替え・葺き替え

屋根材については、葺き替えとカバー工法を用いて、雨漏りの修理が可能です。

葺き替えでは、屋根全体の劣化に対して用いられ、古い屋根材を撤去し、新しい屋根材を葺き替えます。

カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材をかぶせる工事のことを指します。

外壁の塗装

サイディングの外壁やモルタルの外壁については、再塗装をしてつなぎ目の劣化やひび割れなどを埋めます。

外壁材の張替え

外壁のひび割れやカビやコケ、チョーキング、剥離に対して、コーキングの処置や部分的な張り替えなどで対処することが可能です。しかし、修復規模が大きい場合は、全体の張り替えも視野に入れる必要があります。

ベランダ・屋上の防水工事

ベランダの排水口が詰まったときによる雨漏りやベランダの笠木からの雨漏りに対しては、部分補修でコーキング材で埋め、大きな損傷が見られるときは、木材の交換や防水シートの交換をします。

ベランダの床面の防水塗装の経年劣化に対しては、1日から3日間で、洗浄と塗装の剥がしと塗り直しをします。

雨漏りが起きたらすぐにプロに連絡、雨漏りを防ぐメンテナンスも忘れずに

雨漏りを放置するリスク

家の腐食の恐れ

雨水で木材が濡れて放置すると、日光の届かないような家の内側に入り込んで、木材腐朽菌が繁殖して腐食がどんどん進んでしまいます。

木材腐朽菌は、湿度85%以上・木材の含水率25%以上が続くと発生するリスクがあります。また、鉄筋や鉄筋コンクリートの場合は、サビによる強度低下を引き起こします。

シロアリ被害の恐れ

雨漏りの放置によって、シロアリが発生するリスクも考えられます。湿気が多い木材から住みつき、断熱材や電線までかじられる恐れがあります。

また、シロアリは、あらゆる隙間から家への浸入をしようとするため、注意が必要です。

カビによる被害の恐れ

雨漏りの放置で、天井やクロスにシミが発生することがあります。その原因は、湿気を多く吸った天井やクロスに発生したカビです。

カビが発生したときには、建材の見た目の悪化だけでなく、健康被害にも注意が必要です。

定期的なメンテナンスはどれくらいの頻度でおこなえばいい?

屋根の点検頻度としては、理想的には1〜2年に1回、少なくとも約5年に1回行うとよいです。

なぜなら、屋根に塗料を使用している場合は、塗料の材質による耐用年数によって点検の必要頻度は変わり、10年以内に劣化するものもあるからです。また、屋根板金部分の防水加工については、5〜7年程度で劣化が起こるため、その期間内での頻度でメンテナンスが必要になります。

雨漏りでお悩みならアヤノ塗装にご相談ください

ここまで、雨漏りに対する調査と応急処置、プロが行う調査の方法と補修の方法、雨漏りを放置するリスクについてまとめました。

アヤノ塗装では、神奈川県を中心に地域密着をした塗装や外壁修繕工事のプロ集団です。

特に、雨漏りに対しては、様々な調査技術を駆使して原因箇所の特定を速やかにし、お客様の建物に適した雨漏り修繕を行ってまいりました。

ぜひ、雨漏りでお困りの方、お気軽にご相談ください。

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