屋上のアスファルト防水とは?寿命はどれくらい?修繕方法は?

屋上の防水工事には様々な種類がありますが、古くから長い歴史を持っている手法としてアスファルト防水が存在しています。今回の記事ではアスファルト防水について詳しく解説していきます。

アスファルト防水の修繕について悩んでいる方や新規の防水工事をアスファルト防水にすべきか悩んでいる方は是非最後までご覧ください。

 

 

アスファルト防水とは?

アスファルト防水とは、アスファルトを含んだシートを敷き詰める方法

アスファルト防水工事では、合成繊維不織布というシートにアスファルトを浸透させたものを使用します。そのアスファルトシートと液状の溶解アスファルトを何層も組み合わせて防水層にしていきます。水密性や耐久性に優れていることが特徴です。仕上げ方法には、コンクリート仕上げと露出仕上げの2つがあります。

 

防水効果の信頼性が高い

アスファルト防水にはいくつかの工法があるのですが、特に熱工法は100年以上の歴史を持ちます。そのため実績やデータが豊富で高い信頼性があると言えるでしょう。他のトーチ工法や常温工法は、熱工法と比べると新しい工法ですが、それでも原材料は同じなので高い防水効果が期待できるでしょう。

 

高い技術力が要求される

アスファルト防水は作業難易度が高く、施工に高い技術が必要です。アスファルトを均一に伸ばしたり接着したりする技術や均一に熱する技術を持ち合わせていないと、施工不良などのトラブルになってしまうこともあります。そのため、経験豊富な職人に依頼することが重要です。しかし、近年ではその技術を持った職人が減ってきており、アスファルト防水以外のウレタン防水や塩ビシート防水が主流になりつつあります。

 

アスファルト防水の種類

熱工法

アスファルトを220°C〜270℃に溶解したものを使う工法です。融解釜を使って溶解されたアスファルトは施工後に時間を経ずに硬化し、防水層としての効果を発揮します。養成時間や養成期間が無いので他の施工方法と比べて早く完成します。長い歴史を持つので信頼性も高いです。しかし、溶解したアスファルトが異臭を放つことや高温のアスファルトの扱いの危険性などのデメリットも存在します。

 

トーチ工法

アスファルトルーフィングシートと呼ばれるものの裏地と下地を炙って溶かしながら貼り付ける工法です。熱工法と違って溶解釜が必要ないので比較的作業が簡単です。しかし、炙り不足などによる施工不良が起きることもあります。コストパフォーマンスにも優れていますから、経験豊富な業者に頼むと、満足のいく防水性能に優れた防水層に仕上がるでしょう。

 

常温工法

ゴムアスファルト粘着層と呼ばれるものを裏面にコーティングしたシートを張り合わせる工法です。熱を使わずに施工することができます。屋根の防水に使われることが多く、熱工法に比べて環境に優しいのも特徴です。大がかりな器具も必要ありません。用途に合わせて複数の工法を組み合わせて使われることもあります。

 

アスファルト防水の寿命はどれくらい?

アスファルト防水の寿命

アスファルト防水の寿命は約15〜25年です。他の防水工法と比べて耐用年数は長めです。また、定期的なメンテナンスを行うことで長持ちさせることができます。例えば、3か月に1回ほどドレンの掃除をすることで防水層の劣化を防ぐことができます。また、5年に1度ほどのタイミングでトップコートのみ塗り替えると良いでしょう。

 

アスファルト防水の劣化症状

主な劣化症状はいくつかありますが、そのうちのひとつが、保護塗料が消えてしまうことです。雨風や紫外線の影響で保護塗料が消失してしまうと防水層自体の劣化を早めてしまうことに繋がります。また、防水層が目に見える形で膨張していたり剥離したりすることもあります。他にもひび割れや破断が起こることもあります。どれもそのままにしておくと雨漏りなどに繋がってしまうので、早急な対応が必要です。

 

 

アスファルト防水の改修、修繕はどうすればいい?

既存のアスファルト防水を撤去して防水工事を行う

もともとあったアスファルトをすべて撤去し、新たに防水工事を施工する方法です。ただし、数センチの厚みのある防水層を撤去するのは安易ではありません。時間と手間がかなりかかるので基本的にはあまりおすすめできません。

 

既存の防水の上からかぶせて防水工事を行う

もともとあったアスファルト防水の上からウレタン防水や塩ビシート防水を行う方法です。比較的簡単な施工でコストパフォーマンスにも優れています。また、もともとの防水層と新しい防水層で二重の防水効果を期待できるというメリットもあります。主流な工法は機械的固定工法です。もともとのアスファルト防水に新たな防水シートを専用のアンカーピンで固定し、ウレタン防水や塩ビシート防水を行います。また、通気緩衝工法という工法もあります。

 

まとめ

今回の記事では、アスファルト防水について、主に寿命や修繕方法を詳しくご説明しました。防水効果を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスや補修や修繕が不可欠です。

アヤノ塗装では修繕にも力を入れており、丁寧なメンテナンスを心掛けています。アスファルト防水の修繕についてお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください。

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