ウチの瓦や屋根は塗装できない? 塗装できない瓦や屋根材とその対処法を紹介

瓦や屋根材は、皆さんが住んでいて中々見る機会のない場所かと思われます。しかし、メンテナンスやちょっとした異常を放置すると、雨漏りの原因となったり、必要以上の工事費用が掛かってしまう恐れがあります。

今回は、塗装できない瓦や屋根材、注意が必要な瓦や屋根材の特徴や種類、塗装で対応できない瓦や屋根の工事についてご紹介します。

瓦でも塗装が必要なものとそうでないものがある

日本瓦は塗装不要

日本瓦は、粘土を形成して高温で焼くため耐水性に優れます。そのため、基本的に塗装をすると塗料が弾かれてしまうため、塗装しても定着しません。

当然ですが、日本瓦に塗装を施してはいけないことはありません。

しかし、塗り替えの必要がない日本瓦を塗装すると、塗料の寿命が来たときに塗膜がはがれ、美観が損なわれるため、おすすめできません。

漆喰の補修は必要なため注意

漆喰の補修などのメンテナンスは、10〜20年に1回必要になります。20年以上漆喰を放置すると、下葺き材(ルーフィング、野地板)などがかなり劣化し、瓦の葺きなおしで、下葺き材を新しいものに葺きなおす工程が必要となります。

セメント瓦やモニエル瓦は塗装でのメンテナンスが必要

セメント瓦やモニエル瓦の主成分はセメントで、陶器瓦ではないため、塗装によるメンテナンスが必要になります。

特に、塗膜による保護が薄くなると、水がしみ込み、セメントの主成分であるカルシウムが溶け出します。

それが、内部の強度の低下につながり、割れや欠けの原因になります。

セメント瓦は、対応している屋根塗装用の塗料で施工することでメンテナンスが完了します

モニエル瓦は、先に高圧洗浄機で表面のスラリー層を落とし、スラリー強化プライマーという専用の下塗り材で、塗装の下地を作ったうえで塗装工事をして、メンテンナンスが完了します。

あなたのお家は?塗装できない瓦・屋根材に注意

塗装できない代表的屋根材:パミール

建設メーカーのニチハが製造したパミールという屋根材は、ミルフィーユのように層間剝離(層状剥離)を起こします。パミールの屋根は塗装を施しても、塗膜と一緒にめくれてしまうという問題があります。

したがって、絶対にパミールに塗装してはいけません。

詳しくは以下のリンクでご説明しています。ぜひ、ご覧ください。

パミール屋根は早急の葺き替えが必要!その危険性とは

2000年前後に製造されたノンアスベスト屋根材には注意!

2000年ごろまで使われていたスレート屋根材の中にはアスベストが含まれていて、強度を高めていました。

しかし、初期のノンアスベストの屋根材は、そのうえで作業すると、パキパキ割れるほど脆く、塗装しても他の場所からの自然の割れを防げません。

塗装で強度が保てないほど劣化していると塗装ができない

ひび割れ

現在製造が中止されているものとして、いくつかひび割れが起きやすい建材があります。このような屋根材は塗装で強度を保つ以前に脆いので、注意が必要です。

シルバスやレサスは、松下電工の製品で、強度が低く、屋根点検で上を歩くときにすぐ割れてしまう危険があります。

他にも、コロニアルNEOはクボタ(現ケイミュー)の製品で、こちらも販売はすでに中止されていますが、細かなひび割れや先端の劣化、崩れが起きやすいです。

塗膜の剥がれがひどい

塗膜の剥がれ方がひどいために部分差し替えや補修がしにくいことから、塗装にもオススメできない屋根材があります。

例えば、アーバニーグラッサやザルフグラッサは、既にクボタが製造中止にした製品ですが、こちらが屋根に使われている建物もある可能性があります。

ウロコのように入り組んだデザインが特徴的なアーバニーグラッサは、強度が強い一方で、ひび割れや欠損が起きやすいです。

他にもセキスイかわらUのように、積水グループでかつて販売されていた屋根材も、表面塗装の剥がれが発生しやすいことでよく知られています。

下地が傷んでいる

築20年以上の建物のうち、メンテナンスしていないと表面の屋根材にとどまらず、下地や防水シートも弱くなっていくことがあります。特に、雨漏りしていた場合は、塗装で対応できないほど劣化することがあるので注意が必要です。

塗装できない瓦や屋根材はどうすればいい?

葺き替え

屋根の剥がれや割れから水が浸入して、雨漏りを起こし、屋根の下地まで傷んでいた場合は、葺き替え工事をする必要があります。

葺き替え工事は、古くなった屋根を撤去して、新しい屋根に付け替える工事です。

屋根材のさらに中にある下地板も補修や交換を行うため、費用は高くなりやすいですが、屋根自体の重量が軽くなり、耐震性が高まります。

カバー工法で施工

カバー工法は、古くなった屋根の上にまた新たな屋根材を重ねる工事です。

葺き替え工事と比較して、屋根材の撤去処分費用がないため、約20〜30万円ほど安くなりました。耐久性は、屋根材にもよりますが、20〜40年ほどもつものが一般的で、葺き替え工事と変わらないため、安く工事が可能です。

ただし、既に雨漏りをしていたり、下地が傷んでいると、カバー工法はできないため、注意が必要です。

 

塗装できない瓦・屋根材でお悩みならアヤノ塗装にご相談ください

今回は、瓦でも塗装が必要なものとそうでないものの違い、塗装できない瓦や屋根材の特徴、塗装できない瓦や屋根材の補修方法まで解説しました。

瓦や屋根材は地上から見上げても状況がつかみ辛く、修理の必要があるのか否かの判断が難しいかと思われます。

アヤノ塗装では、神奈川県を中心に、多くの住宅やマンションの瓦や屋根材の葺き替えやカバー工法を迅速に施し、皆様の家を多湿の気候から救ってきました。

瓦や屋根材でお困りの方は、ぜひアヤノ塗装にお気軽にご相談ください。

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