日常的に、外壁のひび割れは見ることがありますが、地震保険で直すことはできるのでしょうか？
今回は、地震保険そのものの定義、適用条件、保険金請求の流れと外壁のひび割れを直す必要性について、ご紹介します。
地震保険とは？
地震保険とは、地震による損害を補償する保険のことを言います。補償対象は居住用の建物と家財で地震によってできた破損で、基本的に地震保険のみの単独加入を提供している会社は無く、火災保険とのセット加入となり、保険金額の上限は火災保険の保険金額の50%となります。また、地震保険に関しては、国と保険会社が共同で運営しているため、どの保険会社の保険であっても、補償内容は同一となります。
地震の後の外壁ひび割れは地震保険で直せる可能性があります
条件を満たせば地震保険で修繕できます
今から紹介する3つの条件を満たした場合に、地震で発生した外壁のひびは修理することができます。具体的には、
・火災保険に地震保険を付帯していること
・自宅の外壁が被害を受けていること
・地震発生後に発生した損害であること
です。以下では、詳しくそれらの条件について解説します。
修繕できる基本的な条件
火災保険に地震保険を付帯している
壁のひびを地震保険の適用範囲で修理するときは、加入している火災保険に地震保険が付帯されていることが重要になります。地震での家への被害は火災保険の補償対象外であるため、火災保険にのみ加入して申請しても意味がありません。そこで、一般的に地震保険は火災保険に付帯して加入します。他にも、加入当初では、加入以前の災害に関して補償対象外になりますので、要注意です。
主要構造部が被害を受けている
建築基準法によると、主要構造物とは「基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材(筋かい、方づえ、火打材その他これらに類するものをいう）、床版、屋根版又は横架材(はり、けたその他これらに類するものをいう）」のことを指します。地震保険で壁のひびの補償を受けるためには、保険の補償対象である自宅の主要構造部が損害を受けていることが前提になります。別荘や自宅敷地内にある倉庫などで、保険の対象外になっていない物件は、申請しても意味が無いため、注意が必要です。
地震後に発生した損害である
地震保険で補償される内容は、上述した通り地震発生後に発生した損害のみという規定があり、地震発生から時間が経っている被害に関しては、補償対象外になります。期限は保険会社によって異なりますが、地震発生後10日以内が目安になることが多いです。
細かな条件は要確認
地震保険の申請条件は、多岐にわたります。細かな点は状況によって変わってきてしまうため注意しましょう
具体的には、
・全額が保証されるとは限らない点
・被害状況を説明できる写真を撮っておく点
・地震との因果関係が分からないと補償対象外となってしまう点、
・経年劣化と認められると補償対象外になってしまう点
・無料で修理するとうたう業者には注意が必要である点
このような点に注意する必要があります。
目の前のひび割れが地震保険の申請条件に見合っているかどうかをきちんと調べる必要があり、必ずしも保険の審査を通過できない場合もあるということに注意してください。
地震保険の保険金請求の流れ
地震保険の保険金請求の流れについて、ここでは解説します。
まず、修理業者に調査と見積もり依頼をします。次に、調査結果を基に保険が支社に必要書類を提出します。そして、保険会社による調査と審査を受けて、最後に審査を基に保険金が支払われます。保険金請求をする際は、事前に修理業者に伝え、請求に必要な写真や書類の作成方法について指示を受けながら、損害状況を拡大撮影や全体撮影します。また、実際の修理工事の契約は保険会社の審査が完了してから行いましょう。先に工事契約してしまうと、審査結果によって保険金がおりないことがあり、修理費用が全額自己負担になる可能性が出てくることもあります。
保険が降りない程度の小さなひび割れも修繕すべき？
ここまで、地震保険に適用される場合の話を中心に行いましたが、地震後の外壁のひび割れは、保険対象にならないような小さなものであっても放置してはいけません。なぜなら、大きな揺れによって外壁以外にも被害が及んでいる可能性があり、外壁や耐震に詳しいリフォーム業者に確認してもらう必要性があるからです。当然、経年劣化によるひび割れの場合も同様に修繕すべきで、地震によるものよらないもの問わず、ヘアクラック（小さなひび割れ）を放置すると、雨漏りや内部構造の腐食の原因になってしまいます。
ヘアクラックに関しては、こちらでご紹介ください。
外壁の修繕、塗装ならアヤノ塗装にお任せください
今回は、外壁でのひび割れについて、地震保険の定義から適用条件から保険金請求の流れ、ヘアスラック（小さなひび割れ）も修繕の必要があるのかについて解説しました。
アヤノ塗装では、徹底的な現場検証から、ひび割れの原因特定、そして、最適な塗装提案、丁寧な外壁のメンテナンスも怠ることなく行っています。
外壁の修繕や塗装について地震保険の適用事例かどうか、保険申請に必要な修理見積りの証拠（写真や書類）の集め方や保険審査後の工事契約について、お困りの方はぜひ一度ご連絡ください。
