雨漏りが外壁塗装だけでは止まらない理由と正しい対処法

「外壁塗装をしたのに雨漏りが止まらない」という経験をした方は少なくありません。実は、雨漏りは単なる外壁の劣化だけでなく、建物の構造や内部の不具合が原因で起こることも多く、塗装工事だけでは根本的に解決できないケースが多々あります。

この記事では、なぜ外壁塗装だけでは雨漏りが止まらないのかを、専門的な視点からわかりやすく解説します。正しい対処法や注意すべきポイントも紹介しますので、これから外壁工事を検討している方や雨漏りに悩んでいる方は参考にしてください。

なぜ雨漏りは外壁塗装だけでは止まらないのか?

外壁塗装は、あくまで建物の外側を保護する目的で行われます。雨漏りの原因は内部構造や防水層にあることが多く、単なる塗装だけでは対応できないのが実情です。

外壁塗装は表面の保護が目的だから

外壁塗装は紫外線や風雨から建物を守るために行います。塗料によって表面をコーティングし、汚れの付着抑制や微細なひび割れの進行抑制は期待できますが、既に形成された雨水の侵入経路を塞ぐ機能は基本的にありません。

また、防水性をうたう塗料もありますが、それはあくまで“塗膜防水”であり、下地や内部の防水層までを回復させるものではありません。つまり、塗装は「予防」には有効でも、「修理」としては不十分なのです。

建物内部の劣化や構造の問題には対応できないから

雨漏りの原因は外壁のひび割れだけでなく、屋根裏、構造材、透湿防水シートなどの内部劣化に起因することが少なくありません。外壁塗装工事では通常、内部の確認や補修は行いません。外から見えない部分の問題は専門的な調査と工事が必要です。

また、築年数が20年以上経過した建物では、下地や防水層の寿命が尽きている場合もあり、見えない箇所に重大な問題が潜んでいることがあります。

すでに雨水の侵入経路ができている場合があるから

一度雨漏りが発生すると、毛細管現象や建材の吸水性などにより、建物内に雨水の「侵入経路(みずみち)」が形成されます。この経路は塗装だけでは塞げません。外壁を塗り直しても内部の水の道が残っていれば、雨漏りは再発します。したがって、雨漏りを止めるには必ず「内部の経路特定」と「構造的な修繕」が必要です。

外壁塗装をしても雨漏りが止まらないケース

以下のようなケースでは、外壁塗装をしても雨漏りが解決しないことがあります。

屋根やベランダから雨水が侵入しているケース

屋根材の破損、棟板金の浮き、ベランダの防水層の劣化は、雨漏りの代表的な原因です。特にベランダや屋上は雨水がたまりやすく、防水層が劣化すると建物内部にまで浸水します。これらの補修をせずに外壁だけ塗装しても、効果は期待できません。

窓まわりやサッシの隙間から雨漏りしているケース

サッシまわりはシーリング材が劣化しやすく、雨水の侵入口になりやすい部分です。特に高層階では風圧によって雨水が押し込まれる“吹き込み雨”の影響も考えられます。塗装工事でシーリングの打ち替えが適切に行われていなければ、雨漏りは継続する可能性が高いでしょう。

外壁のひび割れが塗装だけでは塞ぎ切れていないケース

クラック(ひび割れ)の幅が大きい場合、塗料では埋めきれず、補修モルタルや樹脂注入などの別工法が必要です。適切な下地処理が行われていない塗装では、表面的にきれいでも雨漏りの改善にはつながりません。

防水シートや下地材の劣化によるケース

建物の防水性は、仕上げ塗装よりも透湿防水シートや下地の健全性によって守られています。これらが劣化・破断・欠損している場合は、塗装では対応できず、部分的な解体と張り替えが必要です。特に築30年以上の建物では、下地の腐朽が雨漏りの原因となることがあります。

雨漏りが外壁塗装で止まらない原因(深掘り)

防水層やシーリング材が劣化している

建物の防水性能を支えるのは、外壁塗装だけでなく防水層やシーリング(コーキング)です。これらが劣化すると雨水の侵入を防げません。特にサイディング外壁では目地のシーリングが劣化しやすく、放置すると隙間から雨水が入り込みます。塗装時に「打ち替え」や「増し打ち」を適切に行っていなければ、雨漏りは止まりません。

屋根や雨樋の破損がある

屋根材のずれ・破損、雨樋の詰まり・変形も雨漏りの原因になります。雨水が正常に排水されず一部に滞留すると、防水層に負荷がかかって劣化が進みます。ゲリラ豪雨や台風の後は、屋根周りの点検を必ず行いましょう。

壁の内部構造に欠陥がある

設計・施工時の不備や断熱材の配置不良、構造材のずれなど内部構造に問題があると、外壁を塗り直しても雨漏りは発生します。こうした問題は専門家の調査なしでは特定が困難です。赤外線カメラや内視鏡を用いた調査で原因箇所を特定する必要があります。

施工不良で隙間ができている

塗装やシーリング工事の品質が低い場合、わずかな隙間からでも雨水は侵入します。工期短縮や過度なコストダウンで下地処理が不十分だと、見た目はきれいでも数年で再発することがあります。施工品質を担保できる業者選びが重要です。

雨漏りが外壁塗装で止まらないときの正しい対処法

専門の雨漏り調査を受ける

まずは外壁や屋根に限らず建物全体を対象とした雨漏り調査を実施しましょう。雨漏り診断士や建築士が在籍する業者による詳細な点検が有効です。症状の出ている箇所と実際の原因箇所が異なることも多いため、プロの診断は不可欠です。

赤外線カメラや散水調査などで原因箇所を特定する

近年は赤外線サーモグラフィ、散水試験、発煙調査などの手法が用いられます。目視できない壁内や天井裏の雨水の流れを可視化することで、原因を精度高く特定できます。原因特定なく修理しても再発リスクが高まります。

原因に応じた修理方法を実施する

原因が特定できたら、その内容に合った工法で修理を行いましょう。シーリングの打ち替え、屋根の葺き替え、防水層の再施工など、必要な修繕をピンポイントで実施します。塗装だけで済ませようとせず、構造的な修繕も視野に入れましょう。

定期的に点検とメンテナンスを行う

雨漏りは初期段階で発見できれば簡易な補修で済むことが多い一方、放置すると木部の腐朽やカビの発生など重大な被害に発展します。最低でも5年に一度は、専門業者による点検を受けることをおすすめします。

雨漏りが外壁塗装では止まらないときにやってはいけないこと

自己判断でコーキングだけを補修する

雨漏り箇所に市販のシーリング材を塗って一時的に塞ぐと、水の通り道が変わり、別の場所から漏れるリスクが高まります。必ず原因特定のうえで、専門業者に施工を任せましょう。

原因を特定せずに再塗装する

「塗装が古くなったから」と塗り直すだけでは根本解決になりません。原因が内部や屋根にある場合、何度塗装しても意味がないことがあります。

専門知識のない業者に依頼する

訪問販売など、知識や技術に不安のある業者は避けましょう。本来必要な調査や修理を省略し、安価な塗装だけを提案されるケースもあります。実績のある専門業者に相談することが、結果的に費用対効果も高くなります。

外壁塗装以外で雨漏りを止めるための修理方法

原因に応じて、以下のような専門的な修理が必要になることがあります。

屋根の防水工事や葺き替え工事

屋根からの雨漏りには、防水シートの張り替えやスレート・瓦の葺き替えが有効です。古くなった屋根材を放置すると、いずれ構造材まで損傷するリスクがあります。

ベランダやバルコニーの防水層再施工

ウレタン防水、FRP防水、シート防水など、仕様に合わせて再施工します。排水口まわりの清掃・防水処理も忘れずに行いましょう。

窓サッシまわりのシーリング打ち替え

窓まわりのシーリングが劣化していると、強風時に雨水が吹き込み雨漏りにつながります。サッシとの取り合い部に隙間がないかを点検し、必要に応じて打ち替えます。

外壁のひび割れ補修・注入工事

クラック幅に応じて、樹脂注入やエポキシ樹脂充填などの工法で補修します。塗装前に適切な下地補修を施すことが再発防止につながります。

雨漏りが外壁塗装では止まらないときに相談すべき専門業者の選び方

  • 雨漏り診断士や一級建築士が在籍している業者を選ぶ

  • 赤外線調査や散水試験などの機器・手法を備えた業者を選ぶ

  • 原因特定から修理まで一貫対応できる業者を選ぶ(調査と施工の分断は責任が曖昧になりやすい)

  • 施工実績や口コミ評価を確認する(Googleやホームプロ等)。写真付きの施工事例は技術力の目安になります。

まとめ|雨漏りが外壁塗装では止まらない原因と対処法

  • 塗装だけでは雨漏りは完全に防げないことを理解する(塗装は予防が主目的)。

  • 原因を正確に突き止め、内容に応じた適切な修理を行う。

  • 信頼できる専門業者に相談し、自己判断での応急処置や再塗装に頼らない。

正しい知識と対処法が、あなたの大切な住まいを雨漏りから守ります。

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今回は、雨漏りが外壁塗装だけでは止まらない理由と正しい対処法をご紹介しました。外壁のメンテナンスをご検討中の方や、雨漏りでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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また、外壁からの雨漏りの修理費用や見積もりのポイントを知りたい方は、こちらもご参照ください。

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