モニエル瓦の施工事例。瓦屋根の補修・塗装もお任せください!

屋根の素材にも様々な種類があります。

中でも瓦で作られた屋根は歴史が深く、中国では紀元前800年ごろから屋根材として使われていたことがわかっています。

 

近年は相次ぐ台風や地震の影響もあり、瓦屋根のシェアが低下していますが、それでも現在存在している戸建て住宅の約半数は瓦屋根です。

 

屋根の歴史

 

諸説あるようですが、日本書紀によれば580年頃に朝鮮半島から瓦づくりの技術者たちが渡来し、普及していきました。当時の権力者である「蘇我馬子(そがのうまこ)」のお寺を建てるためでした。

 

蘇我馬子は、当時の権力を分断していたライバルである、物部守屋(もののべのもりや)を破ったのちに多方面で権力を手にしました。その力を示す意味合いで「法興寺」を建立しました。

 

法興寺の屋根瓦は、平城遷都に伴い現在は奈良県にある元興寺の屋根として現存しており日本最古の瓦といわれています。

 

瓦の種類

 

・陶器瓦・・・土が主成分の粘土瓦で、瓦そのものも色味が様々で変色も少ない

 

・いぶし瓦・・・同じく土が主成分の粘土瓦で、焼き上げの最後にいぶして色を出すことからその名がつきました。

 

・樹脂セメント瓦・・・樹脂とセメントのハイブリッドタイプの屋根材です。見た目は陶器瓦と変わらないのですが、重量がその半分というのもあり、地震などからの耐震性にも優れています。

 

・セメント瓦・・・セメントが主成分で年数が経つと色褪せが生じやすいです。

現在は販売されていません。また一部にアスベストが使用されているため、葺き替え時にはアスベストの処分料金がかかってしまうことも。

 

・モニエル瓦・・・主成分はセメント瓦と変わらず、過去に外資系企業のモニエル社が取り扱っていたことからその名がつきました。現在は作られていないので、部分的に瓦を新しくすることや、扱いが難しい瓦です。

 

モニエル瓦とは

 

今回担当いたしましたお客様の屋根材はモニエル瓦でした。

先程も少しお話をしましたが、少し変わった瓦で扱いが難しいのです。

 

もともとは、「旧 日本モニエル株式会社(現 ラファージュルーフィング株式会社)」より販売されていた屋根材の商品名です。約40カ国にまで渡り広く普及したため、屋根材名としてそのまま定着しました。

 

モニエル瓦の特徴

 

耐震性や断熱性に優れており、粘土瓦に比べると軽量です。

ただし、主成分のセメントは水分を吸収すると劣化してしまうため、モニエル瓦も一定の期間でちゃんと防水塗装などのメンテナンスが必要です。

 

定期的にメンテナンスを行うことで、30年以上使い続けることができます。

 

また、デザイン面でも非常に優れており、「着色スラリー」という着色剤を表面に使っており、独自の層を形成しています。ここが特に一般の瓦と異なる点です。

 

モニエル瓦のメンテナンス時における注意点

 

先ほどのスラリー層が、メンテナンス時には非常に気をつけなければいけないポイントで、

まずは高圧洗浄で表面のスラリー層をくまなく落としてから新しい塗料の塗装をしてもらいましょう。

 

というのも、スラリー層が残ったままで次の塗装をしてしまうと、劣化したスラリー層と一緒に塗装も剥がれてしまうからです。

実際の作業としては、完璧に全てを剥がすことは難しいので、高圧洗浄の後に「NTスラリープライマー」という専用の塗料を使います。

1回の塗布では層が固まらないので、2回以上は最低でも塗り重ねていき、徐々に表面に光沢を出していきます。

 

このようにおしゃれなデザインの反面、メンテナンスは少し大変なので、屋根材をしっかり理解してくれている業者さんを選びましょう。

 

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